悪い警官と悪い男
ん?
こんな建物の陰で何やってんだ、ドルフ。
逮捕したアレンの取り調べ。
いつも取り調べは『いい警官』戦法で優しく丁寧に訊くけど、
アレンにはそれが通じないようだ。
よかろう。
ならば、『悪い警官』戦法をとるまでだ！
刑務所のことを話し、存分に怖がらせる。
（刑務所よりエオノラの方が怖いと思うけど…）
大人しくなったら、『いい警官』戦法へ戻す。
飴と鞭の使い分け、大事。
自供を得たので、牢に戻す。
エオノラ、さすが上級刑事だ。
仕事が早いよ。
フルヘンシオ、今度は窓口に来た。
だから使い回しのしすぎだって。
書類をまとめて提出して、次の事件を担当する。
さっそく色々と分析。
少しでも早く解決できるように。
一日の仕事を終えて帰宅。
今日もいい仕事したなぁ。
刑事には体力が必要なので、エオノラはマシンで走る。
遊びに来ていたフルヘンシオが、ドールハウスを壊した。
彼の特質は、『正気じゃない』とか『悪人』とか『意地悪』とかじゃないのに、
なんでこんなひどいことをするんだろう。
ビショップ家に代々受け継がれてきた、大事な想い出なのに。
彼はとても悪い男だ。
恋人にはなれないまでも、いい友人だと思ってたのに。
こんなことするなんて、ガッカリだ。
渡した鍵も返してもらって、追い出した。
壊れたドールハウスはエオノラが修理した。
修理したら直るから、壊してもいいってことじゃないからね。
思わぬモノに思わぬ思い出が詰まってることだって、たくさんある。
エッカルトは久しぶりに一人でお出かけ。
忘れられた洞穴。
ヴァンパイア時代を思い出してホッとしそうな場所だ。
エオノラは病気になったので薬を飲んだ。
薬飲んで治ったハズなのに、まだ体調が悪い。
たまにこういう風に、何日も続くようなしつこい病気がある。
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